秘め声

吐息の音声作品一覧

声にならない静かな息の音。喘ぎ声の手前にある表現で、情報量が少ないぶん聴き手の想像に委ねられる。

吐息とは

吐息は、声帯をほとんど鳴らさずに吐かれる、静かな息の音を指します。喘ぎ声の手前、あるいは言葉と言葉の隙間に位置する表現で、音声作品では欠かせない要素です。

ハァハァが荒い呼吸を指すのに対し、吐息はより静かで抑制された息を指します。この違いは状態の違いでもあり、吐息は「こらえている」「抑えている」という含みを持ちます。声を出さないようにしている結果として息だけが漏れる、という構造が、抑制の存在を聴き手に伝えます。

情報量が少ないことは、このジャンルでは弱点ではなく特性です。喘ぎ声や台詞は状態を明示してしまいますが、息だけでは何が起きているかが確定しません。そのぶん聴き手の想像が入り込む余地が生まれます。囁きや添い寝ボイスといった静かなジャンルで吐息が重視されるのは、この余白が作品の質を決めるためです。

収録上の扱いは繊細です。音量が小さいためノイズに埋もれやすく、かといってマイクに近づけすぎると息が直接当たって破裂音が入ります。マイクを口の正面からずらし、息の流れが直撃しない角度を作るのが基本です。上手く録られた吐息は、音量を上げなくても近くに感じられます。逆に言えば、聴き手が音量を上げなければ聞こえない作品は、収録の側に改善の余地があるということでもあります。

関連タグ

声質・演技の他のタグ